「さあ、おやまにでもいったんじゃない?」
われながら苦しい出まかせだと思ったけど、口に出してしまったものは戻せない。
息子はきょとん、とした顔でふーん、と分かったようなそうでないような返事をした。
最近3歳の息子がi-phoneをいじりたがって困る。
タップやフリックの動作は当然完全にマスターしていて、うっかりロックをかけ忘れると、自分の好きなゲームの画面を出して、ずーといじって遊んでいる。i-phoneはおもちゃでなくて、電話もメールも目覚ましにも使うツールなので、こちらとしては手元にないと困るのだけど、もってると息子が遊びたがるので休日はこまる。
ほとほと困って、休日の朝、子供が起きる前に棚の上の見えないところにおいといた。
そしたら朝、探しまわって「アイホンドコドコ?」としつこく聞くので、つい出まかせで答えてしまったのだ。
その日一日は息子の目に届かないように気をつけて過ごした。でも夕方になる頃にはそんなこともすっかり忘れてしまった。
===
夕食の頃になって少し心配した顔をして、「アイホン、マダカエッテコナイノ?」と聞いてきた。
「あ、いやあ、どうだろ、まだかな?」
「アイホンノオウチドコナノ?」「ヨルニナルトクラクナッチャウヨ、オバケデルヨ」
しきりに心配する。
しまった。ずいぶんとひどいウソをいってしまったもんだ。
でも今更しょうがないので、
「心配するな、もうすぐ帰ってくるよ」
といって、しばらくした夜に、
「かえってきたよ」
と見せてやった。
息子は「ア、アイホンカエッテキタ!」
と大喜び。
「おやまにいっておなかぺこぺこだからね、まず、ご飯食べなきゃ」
充電器につないで、また棚にあげた。
「ゴハンパベタラ(食べたら)、アシタノアサアソンデアゲルネ!」
そういったら、指をくわえたまますたすた寝床にいってコロンと寝てしまった。
金曜日, 11月 04, 2011
登録:
投稿 (Atom)
信越100mile 2022
<レースの記録を忘れていたので後から記載> START 18:30 日没して約30分、暗闇の中スタート。序盤はスキー場の中の登りとトラバースを繰り返す。 2,30分で下りからロードに出てそこからは比較的平坦のパートが続く。1時間30分くらいで斑尾山に向けて急登が始まる。...
-
100マイルに代表されるウルトラトレイルは、昼夜のレースで高山の岩場から街中のロード、暑い日差しから雨や時に雪など、様々な環境の変化に対して走り続けることが必要である。そのため、スピードや持久力に優れた選手でも、これら変化する状況へ巧く対応できなければ、結果がついてこない。 ...
-
9月に信越100マイルに出場、まずまずのレースで10月は少し休養。11月もトレイルは1回だけでロード中心に300㎞を少し超えるくらい。12月から準備を始める。 12月、30㎞の北高尾と50㎞の箱根外輪山の2回。箱根外輪山は久しぶりに6時間台で回れてコンディションが悪くないことを...
-
A5 富士急ハイランド 96.4㎞ IN 14:36:02 OUT 14:52:38 エイドに入るちょうどその瞬間にSUUNTOが日の出を知らせるアラームを鳴らした。エイド内は既にうすら明るく朝を迎えている。ドロップバッグを受け取ってからエイドまでの100mほどの距離が妙に...