金曜日, 11月 04, 2011

お山にいったi-phone

「さあ、おやまにでもいったんじゃない?」

われながら苦しい出まかせだと思ったけど、口に出してしまったものは戻せない。
息子はきょとん、とした顔でふーん、と分かったようなそうでないような返事をした。

最近3歳の息子がi-phoneをいじりたがって困る。
タップやフリックの動作は当然完全にマスターしていて、うっかりロックをかけ忘れると、自分の好きなゲームの画面を出して、ずーといじって遊んでいる。i-phoneはおもちゃでなくて、電話もメールも目覚ましにも使うツールなので、こちらとしては手元にないと困るのだけど、もってると息子が遊びたがるので休日はこまる。

ほとほと困って、休日の朝、子供が起きる前に棚の上の見えないところにおいといた。
そしたら朝、探しまわって「アイホンドコドコ?」としつこく聞くので、つい出まかせで答えてしまったのだ。


その日一日は息子の目に届かないように気をつけて過ごした。でも夕方になる頃にはそんなこともすっかり忘れてしまった。

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夕食の頃になって少し心配した顔をして、「アイホン、マダカエッテコナイノ?」と聞いてきた。

「あ、いやあ、どうだろ、まだかな?」

「アイホンノオウチドコナノ?」「ヨルニナルトクラクナッチャウヨ、オバケデルヨ」
しきりに心配する。
しまった。ずいぶんとひどいウソをいってしまったもんだ。
でも今更しょうがないので、

「心配するな、もうすぐ帰ってくるよ」

といって、しばらくした夜に、
「かえってきたよ」
と見せてやった。

息子は「ア、アイホンカエッテキタ!」
と大喜び。
「おやまにいっておなかぺこぺこだからね、まず、ご飯食べなきゃ」
充電器につないで、また棚にあげた。

「ゴハンパベタラ(食べたら)、アシタノアサアソンデアゲルネ!」

そういったら、指をくわえたまますたすた寝床にいってコロンと寝てしまった。