<レースの記録を忘れていたので後から記載>
START 18:30
日没して約30分、暗闇の中スタート。序盤はスキー場の中の登りとトラバースを繰り返す。
2,30分で下りからロードに出てそこからは比較的平坦のパートが続く。1時間30分くらいで斑尾山に向けて急登が始まる。序盤なのでまだ余裕は十分。30分ほどで頂上に上り、そこからスキー場の下りを飛ばしすぎないように下っていくとA1バンフの灯りが見えてくる。
A1 バンフ 19km 2:21:24
バンフを過ぎると、下りか平坦な沢沿いの湿地を走る気持ち良いトレイルが続く。周りの選手に合わせて気持ち良い程度のペースで走る。希望湖の脇あたりで前回少し道迷いをしたが、今年はしっかりマーキングを追ってロスなく走る。希望湖を過ぎてもなおもフラットで走りやすいトレイルが続く。やがて道は折り返して少し登り、その後アップダウンを少し繰り返して赤池のエイドに到着。
A2 赤池 33㎞ 4:11:00 (手元の時計)
赤池からは袴岳まで標高差200mちょっとのゆるい登り。走りやすいトレイルなので気分は良い。袴岳を過ぎると少し急なつづら折りを降りた後は緩い林道の下りとなる。
兼俣林道 5:10:21
林道の長く緩い下り。このパートは比較的得意なので、普通に走っても選手をちらほら抜いていく。単調な下りなのでやや飽きる区間だが、まだつらい時間帯ではないので焦らずペースを維持して走る。やがて妙高高原の街の灯が木々の間から見えて、川沿いのフラットな道に入る。川沿いを離れるといきなり階段の急登が目前に現れ、その先から登りのトレイルとなる。階段の頂上で後ろを振り向くが後続のライトはない。
この後合計400mちょっとを登っていく。昨年はこのあたりで水が不足しが、今年はこの区間長いことを想定して1L十分な水を補給した。このパートはえんえんと自分だけのライトで夜の登山道を登っていく。
やがてトレイルは頂上につき、開けたトレイルに変わって下り基調になる。スキー場の中を下りきるとエイドにつく
A3 アパ 52㎞ 7:02:37
最初のデポジット。夜は気温が高くまったく寒さは感じない。食料をバッグに補給し、眠眠打破を飲んで眠気覚まし。暑さのせいか身体は悪い状態ではないが胃があまり良い状態でない。
エイドを出るとここからは比較的フラットか下り基調。やがて1時間ほど走ると田んぼの中の道に出て川沿いを折り返す。川沿いから単調な砂利道が続く。信越でも苦手なパートで昨年は2人ほど抜かれた。時々振り返るが幸い後続がくる気配はない。
やがて川沿いを離れて、ロードの登りに変わり、だらだらと高度を上げていく。後ろからちらほらライトが見えはじめるが追いつかれずに粘って走る。電車の線路と高速をくぐって用水路沿いの道をさらに登っていくとエイドにつく。
A4 国立妙高青少年自然の家 69km 9:20:50
このエイドからは、登り方をいろいろ変えて700mほど高度を上げていく。最初はなだらかなトレイルやスキー場の道が多いけが、後半夜が明けてくるころから、スキー場内のきつい急登が出てくる。武尊Sky Viewを彷彿させる容赦ない急登で、精神的にもきついパート。
エイドを後にして2時間ちょっとでようやく急登が終わりスキー場の頂上についた。そこから一転して急な下り道に入る。脚の筋肉がついてこないので、最初はペースを落とし脚が下りに慣れてきてからペースを戻す。
登りの時は遥か前に数人の選手がぽつぽつ見えていたが、下りに入ってしばらくすると、集団となっておりその後ろにおいついた。自然水が出ている道脇で休んでいたらしい。スキー場の下りに入り脚を痛めないように広い草地をジグザグと下っていく。もういい加減下りがつらい、という頃に川沿いのゆるい傾斜の道に出た。県道まで下りそこから川沿いのトレイルを登りなおす。男女の2人組のペアに追いついて少し離れたところを登っていく。しばらくしてトレイルは森の中に入り、エイドにつく
A5 池の平スポーツ広場 88㎞ 12:28:02
ほぼ半分は来たことになる。昨年はここでラーメンを食べたが、今年は用意もあまりできてなさそうで、食べるのをやめた。昨年に比べてこのエイド時点での疲労感が大きい気がする。
エイドを出ると緩めの林道や畑の中の道を繋いでいく。開けた畑沿いに出ると陽が差し始め、暑さがだんだんと増してくる。やがて杉野沢の集落が見えてきて、家の間を下っていくと110キロのコースに合流。橋の手前の施設エイドで補給をもらい、さらに橋を渡った先の民家で水を補給、頭にも少しかぶって熱を冷ます。ここのサポートは本当にありがたい。
つづら折りの林道を登ってやがてトレイルに入る。ここからは意外と道の悪いところも多く手ごわい。淡々と一人で走っていたがあと2キロくらいのところの登りで男女の2人に追いつかれる。それほどペースが速いわけではないので、そのまま後をおってエイドまでのゆるい下りトレイルを走る。
A6 黒姫 101㎞ 14:42:28
暑さがだいぶきつくなっている。なかなか胃が元気にならないので補給はフルーツや飲み物中心。レース前身体のあちこちにワセリンを塗ってきたが、2,3か所擦れて痛み出しているところがある。汗の多いレースだとどうしても服が擦れてしまう。こんなこともあろうとワセリンをドロップバッグに入れていたのでここで塗りなおした。
あまり時間をかけたつもりはないのだけど20分近くエイドにいたようだ。
黒姫からの登りはあまり得意ではないので、自分のペースで砂利道を進むと心に決めていたが、今年は例年以上に疲労でペースが鈍ったようだ。走れないのはしょうがないが歩いてる人にも簡単に抜かれてしまう。もう何人抜かれたかわからない。1時間で10人くらいだろうか。相対的に中盤はペースがかなり落ちていたと思う。
林道をようやく登り切り、下りの足場の悪いトレースに入ったところで先ほど抜かれた二人組を追い越した。吊り橋を渡り、登り返しの急斜面でまたじわじわ追いつかれるが、さの先のゆるい起伏のトレイルでも差はそのまま保ってエイドに到着
A7 笹ヶ峰グリーンハウス 112㎞ 17:06:30
笹ヶ峰を出るとしばらく遮るもののない牧場の道が続く。丁度昼に差し掛かり日も照ってつらい区間。牧場を過ぎてキャンプ場に入ったところで、後ろから速いペースで走ってくる選手がきた。なんなんだこのペースは、と思ったら110㎞トップの川崎さんだった。楽に走っているように見えるが、あっという間に林の中に見えなくなった。
乙美湖への下り手前の砂利道でなぜかバランスがうまく取れず、身体が疲れて頭もボーとしてきているのを感じた。体調悪いのかな、もしかしたら今日は完走できないかも、一瞬弱気なことが頭に浮かぶ。
無理をはせず、いけるところまでいこう。気を取り直して走る。
湖沿いに出て長い階段を上って再びトレイルへ。ペースを気にせず前に進むことだけを考える。
西登山道入口に向かう緩い登りの砂利道は案の定走れず、とぼとぼあるいていると、後ろから「鹿島田さーん」という声が聞こえる。振り向くとUTMF2022でも途中お会いした、山谷さんだった。110㎞3位の選手のペーサーで走っているのだそうだ。山谷さんの実力だと余裕なのだろうか、こちらの動画を取りながら走っている。知り合いに応援されて少し元気がでてきた。
黒姫への登りは少し落ちていた心拍も戻った感じだった。その後のごつごつした下りもそれなりに踏ん張って走れる。先ほどの弱気がいつのまにか薄れてきた。
途中下りをとぼとぼ歩いていた選手を一人抜いてエイドに到着
A8 大橋林道 128㎞ 19:59:28
大橋林道からは、牧場脇のトレイル。起伏はゆるいがなかなか走れずペースがつかみにくい。その後トレイルは森に入っていくが、この辺り前後に選手はいなく、ずっと一人旅だった。少し日も陰ってきたせいか、先ほどの体調の悪さは消えて淡々を脚を進める。途中マーキングが不安になる箇所がなんどかあったが、特に迷うことはなくコースを進む。
戸隠神社を過ぎ、木道に入るとこの区間もそろそろ後半。最後のちょっとした山で一人の選手に抜かれるが、それほど遅れない位置でペース維持してついていく。最後の別荘地エリアを抜けて緩い登りを進むとエイドにつく。
A9 戸隠スキー場 141㎞ 22:08:43
ここが最後の休憩。瑪瑙山を超えた後に今年はさらに長くなっている。エイドから少し離れたロッジに入ってそばをもらった。胃は変わらず調子悪いがそばはお腹に入れることができた。
この区間は信越らしくなく、足場の悪い山岳トレイルの多い区間。特に中盤の瑪瑙山まではなんどかきつい登りがある。登りはあまり強くないので、淡々とペースが落ちないように。標高を上げていくと、夕方の霧がかなり強くかかっており、あたりも薄暗くなってきた。瑪瑙山手間で一人のランナーを抜くがそれ以外は人に会わない。霧の中を淡々と進んで瑪瑙山を越え、その後の急斜面は方向を見失わないように注意して、沢沿いの真っ暗なトレイルに入る。二番目の闇は気持ち的にはずいぶん応える。しばらく起伏のあるトレイルを走るとやがて尾根に出て10分ほど下って飯綱林道入口に到着
飯綱林道入口 151㎞ 24:28:18
水の補給をしていよいよ最後の区間。林道は得意でないので、ペースが落ちないように意識して走る。闇の中変化のないこのパートは以前から苦手。
遅くても走り続けようと思っていたが、脚の動きが悪く途中、一回歩いてしまう。そこまでつらいわけではないので、精神的な弱さが出てしまう。すぐに走り出すが一回歩いてしまうとリズムは崩れる。後ろから遠くにライトが見えていた選手に抜かれてしまう。
そろそろ2019年までのフィニッシュに近いな、と思っていたころに林道からはずれて林業用の切り開きに入る。事前のブリーフィング通り、荒々しいキャタピラの後がそのままのでこぼこトレイルで、平坦なのに走ことができない。前に見えていた選手はあっという間に小さくなり、とぼとぼ自分のペースで進むしかない。
その後キャタピラ道をはずれ、小さな起伏も超えると森の中のアップダウンのあるトレイルになる。この部分は疲れた脚ながら気持ちよく走れた。
やがて再び林道に出て進むが途中マーキングが見つからないことに気づく。もう数分走っているので、コースアウトの可能性が高い、と元来た道を戻ることにした。すると110kmの選手がこちらに向かって走ってくる。GPSデータだと道は正しいという。安心してもう一度その道を進むと、先ほど戻り始めた少し先にマーキングはついていた。2018年の武尊でも同じミスをしたが夜間の慣れないコースは要注意だ。次からはGPSデータを時計に入れておくべきかもしれない。
110kmの選手と、2,3会話をしながら進む。その選手はスパルタンレースもやるそうで、前週の疲れがまだとれてなく少し不本意なレースなようだ。そうはいっても100㎞の選手の方が速いので、先に行ってもらい、自分のペースに戻した。
その後一回つらい登りがあり、森のトレイルに入ってなんどかアップダウンを繰り返す。だんだんどちらに進んでいるかよくわからなくなるが、とにかくマークを追って走るとやがてコースは沢沿いに向かって下っていく感じがわかってくる。おそらくこの沢沿いの下にフィニッシュがあるのだろう。最後が見えて元気も少し湧いてきた。後ろにちらちらライトが見えていらので、その選手に抜かれないようペースアップする。(結果的にそれは110㎞の選手だった)
やがって森を抜けて草原の下の方に灯りとわずかな放送の音が聞こえてきた。下りの勢いをそのままにフィニッシュレーンにゴール。
FINISH 163km 26:26:48 23位(総合25位)
2019年よりタイムは2時間近く遅いが順位は2つ上がった。
距離が伸びた分で約1時間、それでも1時間くらい遅い。ほかの選手も夜の暑さで全体的にペースが伸びなかったのかもしれない。昨年妻が後半ペーサーしてくれて、自分では頑張ったつもりはないが、やはり知らず知らずのうちにペーサーがいると良いペースで走れるのかもしれない。