そんなの当たり前、両手に収まれば少ない方、と世のサラリーマン同士には窘められそうだが、それでも僕にしてみれば随分と増えたもんだ。
若いときは忘年会という習慣が大嫌いだった。
なんで年の瀬だからって飲まなきゃいけないの?来年もどうせ付き合いは続くし、節目ってわけでもない。
一年をがんばって忘れるほどの付き合いしてないでしょ?というのが本音。
12月といえば、冬場できっちりベースの体をつくらなきゃいけない時期。酒飲んでばかりいたらトレーニングはできないし、仕事はたまるし、ストレスはたまるばかり。
でもさすがに14年もサラリーマンをやっていると、人生それなりに駒を進めていくにつれて、「ああ、この節目でお酒を飲むのもいいな」と思える付き合いの人が少しづつ増えてくる。僕も遅ればせながら、世の背広族に混じって飲み屋に通う師走となった。政治ネタとか、業界情報とか、マネージメントとは!、とかそんな知ったような話で酔っ払うのもそれなりに面白くなった。
それでも、毎日ろれつの廻らないおっさんと酒飲んでても飽いてしまう。
合間を縫って、水曜日は今年最後の織田フィールドに向かうことにした。
9月以来、山田をはじめ高橋雄などが高校生を中心としたジュニアの面倒をこまめにみて、トレーニングを続けている。この日は隔週のトレーニングの間の日だったが、それでもセンター試験を1ヵ月後に控えた野本も走りにきていた。
東大の面々に混じってペース走。インカレチャンプの3年小林が引っ張ってキロ4分×12kmというなかなか骨のある練習をしていた。それでも1年生まできちんとついてくる。そして最後のフリーではペースを上げる小林に、1人の一年生がついていった。結城君というバスケ部出身の子らしい。長ズボンのジャージにTシャツ姿であのスピードは違和感ある。4年の田中君いわくまだ走りに無駄が多いが、それでも体の動きはしなやかだ。そこはかとないポテンシャルを感じる。そう、大助がまだ1年生の時を見ているようだった。話によれば東大の1年には他にもナビゲーションの逸材がいるらしい。
ここにも若いポテンシャルがある。
ジョグをしながら一番気心が知れて話をできる、年長の山田でも考えてみれば自分より一回り以上若い。大抵の子は僕の半分もこの世に生きてない。
自分も歳をとったもんだ。
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