すでに1週間がたつがWOC2007が終了した。
日本選手も帰国して一段落している頃かと思う。まずはお疲れ様といいたい。
旧ソビエト圏のウクライナでは、自由化した今でも、いろいろな面で日本、西欧の常識が通用せず、何かと苦労をしたようである。 蒸し暑く山岳テレインの日本のwocも旧ソビエト圏も、オリエンテーリングのグローバル化という点で、選手にとっては必要な経験なのかもしれない。
競技の方は、今年も、シモーネとティエリが着実に金を重ねるなど実力のある選手はきっちりとその力を示した感がある。隔年開催の時に比べれば毎年の結果やニューヒーローの誕生に新鮮さが欠けるようにも感じるが、それでも今までにない新しい流れもあった。男子マチアス・メルツの活躍やウクライナをはじめとした東欧勢の活躍、オランダの初入賞など、競技力の勢力図も少しづつ書き換わっているのを感じる。
そんな中、日本チームは数字で見るかぎり厳しい結果に終わった。過去にも予選通過者のいないWOCはあったが、いずれも次点の選手がいたり、その先を目指す手がかりはあった。今回は選手の報告を断片的に見る限り、その手がかりすらも見つけにくい状態のようだ。
我々日本で観戦していた者も蚊帳の外ではない。彼らは「日本のトップ」ではなく「日本代表」である。日本の競技力を代弁する代表である。彼らがどこまで到達できるか。それは、ピラミッドの頂点だけを一生懸命つまむのではなく、頂点を支えるピラミッド全体に帰納して考えない限り本当の意味での日本のステップアップにはならないだろう。
ピラミッドの一部にいるすべての競技者が、数字だけの結果の良否に終わることなく、今回ウクライナ代表の選手が感じたことを共有していくことが大切だ。
もちろん自分もその一人である。
月曜日, 9月 03, 2007
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