10月に入った頃、新聞やダイレクトメールの束に混じってピンクの案内が机の上に置いてあった。
妻が普段娘と通う児童館の集まりで、近くの小学校を借りて運動会をするらしい。
まだ、歩くのも覚束ない娘が運動会?
「あら、おゆうぎの練習だってしてるのよ、ねー」
いよいよこういう時が来たか・・・。娘の運動会に参加とはなんとなく感慨深い。
ではお父さん、娘の前で自慢の脚をちょっとだけ披露?、でも若いお母さん方の注目になったらどうしよう??
「狭い体育館の中よ」
そんな妄想は無用よ、といわんばかりに妻が付け加えた。なーんだ。
当日、会場に入ると巨大な保育園状態。娘が出来たとはいえ、こんなに沢山の子供の輪に入るのは初めて。流石に面食らう。なんとなく居心地悪く、はじの方でハイハイする娘の後をちょろちょろ追って暇つぶし。
はじめの体操がはじまった「おふろじゃぶじゃぶ、からだあらいましょ~」
なんだか冷静に聞いてるとへんてこりんな歌詞、年齢不詳の気のよさそうな、でもちょっとあやしいお兄さんがふりつきで踊ってる。後で妻に聞くと児童館にいつもきているお兄さんらしい。
この感覚、というかテンション、さすがにきつい。いきなりはついていけない。周りをみると、お父さん、お母さんはりきって子供と踊ってる。えらいなあ。自分も少しづつテンションをあわせなきゃ。
そのあとも歌は続く。妙に長く5番か6番まで唄ってようやく終了。
ふう。
その後もテンションの高いイベントが続く。はいはいの子から幼稚園の子までいろいろな競技のオンパレード。
娘の出場種目は、手押し車のよちよち競走、玉いれ、おゆうぎ。
といってもなんとなくそれっぽくやってるだけ。
そもそも本人は何やってんだかさっぱり分かってないし、関係ない子は入ってくるし、あっちで転んでぎゃー、こっちでおむつ替えて。。。。 でもお父さんは皆せっせとビデオを撮ってにやにやしてる。おじいちゃんおばあちゃんもきている家族もある。みんな自分の家の子がかわいいんだなあ。もちろん自分もそうなのだけど。なんやかんやいってやっぱり楽しい。娘もなんとなく楽しいことやってるんだ、て少しはわかってるのかな。
平和な風景だよなあ。
午前中で終了。なんか内容の濃い2時間だった。
「このくらいで、つかれてるようじゃ、父親修行もがんばらなきゃね」
帰りの道すがら、トレーニング不足をちょっと痛感。
まだまだ挽回の余地あり。
0 件のコメント:
コメントを投稿