先週の金曜日以前とそれ以降では、なにもかもが変わってしまった。
毎日テレビで見る映像には、言い表す言葉が思い当たらない。自分の親族や近い知り合いには被災した方はいなかった。でもそれを幸いというべきなのか、自分に近い人が被災してなかったからよかったなんてとても言えない。一命をとりとめても家族との再会が果たせず涙するたくさんの人々を見て感じた。
福島原発の状態も心配だし、東京の計画停電にも随分と混乱した。今までの人生でこんなに世の中が混乱して恐怖におびえているのに遭遇したことがない。
この先どうなるのか、と不安にもなる。その分世の中は、特に東京電力への風当たりが強い。でも、組織は批判しても人は批判しまい。東電の技術者も懸命に対応しているだろう。特に原発で最前線で作業している人たちは、それこそ命も顧みずに作業にあたってるのだ。その数十名の活躍に運命は委ねられている。そう思うと応援せずにはいられない。
むしろ一企業の危機管理体制に国民の運命を委ねてしまうのは国としての危機管理の問題だし、その国は僕らが支えているのだから、誰を批判しようとも、結局これが今の日本の現実なのだろうと思う。だから今は批判しあうよりも、現実を直視してたたえ合って励ましあうことの方が大切なんだと思う。
心がそれほど強くない僕は、身体にも影響が出てここ数日走れなくなった。脚に力が入らない。こういうのは軽いPTSDなのだろうか。思い返せば10年前のNYテロ映像を見た直後も同じような経験をした。僕でさえそうなのだから、地震や津波の直接被害にあわれた方々のショックは計り知れない。
海外のメディアに、混乱時の日本人のマナーの良さ、資質の良さをたたえる報道があると聞いて少しうれしく思った。ビジネスの世界では、あまり合理的でなく閉鎖的とも言われる日本人気質だけど、これだけの繁栄を生み出した国民気質は素晴らしい力を秘めてるのだと思う。危機を脱した後の復興はきっと素晴らしいものになるに違いない。
がんばれ!ニッポン!
火曜日, 3月 15, 2011
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3 件のコメント:
TVで被災地の映像などを見続けているとPTSDになる人もいるようです。僕も2日目くらいから頭痛が続いたので、意図的に情報をシャットダウンするようにしました。
TVなどはなるべくドラマティックな映像を映すようにすることがあるので(しかも流し続けるので)見る方も注意する必要があるようです。
民放は極力ドラマチックに、PTSDを起こそうと構成しようとしているとしか思えない。バラエティ番組を思わせる様な字幕、ひたすら同じ映像の繰り返しの利用。NHKが一番まとも。
不謹慎かもしれないが、災害もののハリウッド映画そのもののような気もしてくる。。。隠蔽体質の会社と悪役経営陣たちと命をかけて日本を救おうとしている現場社員のヒーロー達、邪魔しかしないマスコミ、ヒーローを批判する人たち。。。
ハッピーエンドを心から祈り、ヒーローたちを応援します。
同じような人はたくさんいるんだね。僕の場合心が沈むと睡眠時間が長くなるのだけど、今週はたくさん寝ました。
僕も今回で一番失望したのは政府や東電じゃなくてマスコミかもしれない。その中でもやっぱりNHKが一番冷静で見るのに安心する。民放や新聞の記事は、皆ただでさえショックを受けているのに、組織の批判や不安をあおるばかりで余計に気持ちが暗くなるばかり。でも最近被災地の人のがんばりや、現場作業の人をたたえる記事が多くなったように思うので少しよくなった感じですね。
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