火曜日, 12月 29, 2009

三河の驚き


6日~28日での愛知合宿が無事終わった。

仕事の都合で最終日を見届けずに東京に戻ったが、なんとか無事終えたようでなによりだ。
2010年の強化選手最初の合宿でもあった今回は、キックオフの位置づけとしてそれなりの意味があったと感じる。

今年2009年、日本チームにとっては近年最も厳しい年だっ
たといってもよいだろう。結果が全くでなかったのだ。
理由はいくらでも上げられる。選手自身、強化委員、オリエンテーリングの環境そのもの、いろいろな要因が今の日本代表の成績に影響しているのは間違いない。
その2009年を終えて、今後再浮上するためのスタートtとすべきなのが今回の合宿の位置づけだ。
幸い、夏以降も努力を怠らず、実力を徐々に伸ばしている選手がいる。またベテラン選手の復活で代表争いも昨年に比較するれば活性化してきている。まだ結果が出るには時間がかかるかもしれないが、向かい風はやや収まり、追い風を掴む
チャンスを眈々と待つべきときが着たと感じる。

そして、そんな中、いろいろな意味で非常に良いタイミングとなったのが、前強化委員長宮川氏の紹介で参加した原田正彦氏である。

原田氏は、現在立教大学の陸上部で長距離チームの指導をされているが、ご自身は早稲田大学から実業団のS&B食品、重川材木店で活躍した経歴を持つ流の長距離選手である。紹介はネット上にいくらでもあるが、一例は以下のURLを参照されたい。

早稲田時代には箱根駅伝のあの花の2区で区間賞も獲得した実績をお持ちだ。5000mが14分11秒、20kmまでの記録はもちろん、79というVOmax値は、オリエンテーリングで体力的に優れた世界のトップ選手、ロシアのアンドレイや、フィンランドのモルテンと同じレベル。また選手時代の年間9000kmというトレーニング量も、北欧の
ハードトレーニングをこなしているトップ選手とほぼ同じ量だろう。つまり競技こそ違え、我々が目指す競技レベルの世界を経験されてきた方である。

2,3度パークオリエンテーリングは走られているが、今回初の森でのオリエンテーリングを経験された。またその中で、オリエンテーリング強化選手との交流や、さまざまなQ&Aに答えていただいた。
選手にとっては、同じ持久系スポーツを極めた選手として、非常によいインスピレーションを感じたに違いない。

さて、ここからがこのブログの本題である。
僕が一番驚いたのは原田氏のさまざまなプロフィールではない。本当の驚きは2日目午前に三河高原で、ミドル用コースを私が案内しながら回った時のことである。
原田氏はたぐいまれな読図能力の素質を持ち合わせているということだ。

4.7kmup200mのコースは、比較的アップは抑えられているものの、当然強化選手向けの容赦ないコースである。添付の地図を見ていただきたい。ちなみに男子はウイニング藤沼君37分。
コースを回る前に、原田さんに基本的な尾根沢などの等高線と、植生や水系などの地図記号は簡単に説明した。しかし数分の説明でこのコースを回れるわけがないので1番から先導していった。しかし原田さんは1番まわりの地形を直ぐに理解し、2番からは原田氏自身で回り始め、とうとうほとんど自力で完走してしまった。
さすがに地形だけで進む部分ではアドバイスする場面もあったけど、ほとんどの場合、原田氏が「このへんですか」という問いに「そうです」と答え、テクニックのいくつかを教えただけである。現在地ロストしたのは1,2回だろうか。
あまりにも地図が読めているので、「山登りとか経験していますか」と聞いたがそのご経験はないよう。

僕の経験の限り、普通初心者はまず地図の示す地形と現地のそれとを感覚的に合わせるのに1年はかかる。しらばらくは等高線1本の尾根と3本の尾根を間違えるのが当たり前だ。
しかし原田さんは、この感覚がほぼ身についていた。おそらく大局的な等高線をすでにデフォルメせずに地形のままで捕らえることができるのだと思う。

例えば3⇒4の尾根のトレースはノーアドバイス、7⇒8はコントロールの円に入ってアドバイスしたのみでそこまでは全く自力。9までも全くノーアドバイス、10⇒11の道走りは一度も止まっておらず、11の惚れ惚れするアタックも後ろをついていっただけである!

ご本人は「思いの他ハードでした」と謙遜し、強化選手の斜面を下るスピードに感心されていた。もちろんタイムも強化選手の3倍近くではあるが、初めての森のオリエンテーリングでMEを回ってしまう原田氏の読図能力にまったく敬服した次第である。

現在原田氏は立教大学陸上部のコーチとして指導に力を入れていらっしゃる。ご自身の実績と、誠実な人柄かつ聡明な方なので、きっと良い指導者になのだと思う。だけど、素晴らしい持久能力と、読図能力の素質は僕らから見るそこはかとないポテンシャルを感じざるを得ない。まずは余暇としてでも是非是非オリエンテーリングに挑戦して頂ければ、と思う次第である。

土曜日, 12月 19, 2009

師走

数えてみたら忘年会の数が片手に収まらなくなった。

そんなの当たり前、両手に収まれば少ない方、と世のサラリーマン同士には窘められそうだが、それでも僕にしてみれば随分と増えたもんだ。
若いときは忘年会という習慣が大嫌いだった。
なんで年の瀬だからって飲まなきゃいけないの?来年もどうせ付き合いは続くし、節目ってわけでもない。
一年をがんばって忘れるほどの付き合いしてないでしょ?というのが本音。
12月といえば、冬場できっちりベースの体をつくらなきゃいけない時期。酒飲んでばかりいたらトレーニングはできないし、仕事はたまるし、ストレスはたまるばかり。

でもさすがに14年もサラリーマンをやっていると、人生それなりに駒を進めていくにつれて、「ああ、この節目でお酒を飲むのもいいな」と思える付き合いの人が少しづつ増えてくる。僕も遅ればせながら、世の背広族に混じって飲み屋に通う師走となった。政治ネタとか、業界情報とか、マネージメントとは!、とかそんな知ったような話で酔っ払うのもそれなりに面白くなった。

それでも、毎日ろれつの廻らないおっさんと酒飲んでても飽いてしまう。
合間を縫って、水曜日は今年最後の織田フィールドに向かうことにした。
9月以来、山田をはじめ高橋雄などが高校生を中心としたジュニアの面倒をこまめにみて、トレーニングを続けている。この日は隔週のトレーニングの間の日だったが、それでもセンター試験を1ヵ月後に控えた野本も走りにきていた。
東大の面々に混じってペース走。インカレチャンプの3年小林が引っ張ってキロ4分×12kmというなかなか骨のある練習をしていた。それでも1年生まできちんとついてくる。そして最後のフリーではペースを上げる小林に、1人の一年生がついていった。結城君というバスケ部出身の子らしい。長ズボンのジャージにTシャツ姿であのスピードは違和感ある。4年の田中君いわくまだ走りに無駄が多いが、それでも体の動きはしなやかだ。そこはかとないポテンシャルを感じる。そう、大助がまだ1年生の時を見ているようだった。話によれば東大の1年には他にもナビゲーションの逸材がいるらしい。
ここにも若いポテンシャルがある。

ジョグをしながら一番気心が知れて話をできる、年長の山田でも考えてみれば自分より一回り以上若い。大抵の子は僕の半分もこの世に生きてない。
自分も歳をとったもんだ。

金曜日, 12月 04, 2009

お願いします

この場は、自分の立場となるべく切り離したいのだけど。

使えるチャンネルはなるべく使うということで。
オリエンティア以外の皆さまも、一度ここを見ていただいてもし興味があれば是非ともご協力よろしくお願いします。。。。


月曜日, 11月 30, 2009

JOGLIS

週末、妻と変わりばんこに外出した。

土曜日は一日子守に励み、日曜日はフリー。
午後はたまった仕事(いわゆる仕事以外の仕事)をやりたかったので、半日でいける手ごろな大会をorienteering.com探したが、残念ながらない。しょうがないので身近に行けて景色が楽しめる皇居でペース走をすることにした。往復自転車で行けばかなり効率的に午前中を使える。
いつものことながら、前の晩に予定を決めるので、1人になってしまう。どうせなら誰かを誘って走りたいが、まあ当面今の生活では仕方あるまい。

最近皇居の周りにはランナー用の施設がいろいろ出来ているらしい。
調度数日前、見かけたテレビで紹介していたJoglisという半蔵門に新しく出来た施設に行ってきた。
まさに半蔵門の目の前、東京FMのあるビルの地下にある。アシックスと東京FMが関わっているらしい。
広くはないが、ロッカーもシャワー室もきれいで、全体的にしゃれた雰囲気。ランパンランシャツのおっさんが利用するというより、ランスカはいてお化粧した女性ジョガー向け、といった感もある。ビジター利用は900円とやや高いが、場所代と考えればやむを得ない。

休日の皇居周りはすごい。いい季節のこともあるかもしれない。ランナーと、観光客で狭い歩道は人に溢れている。その間を縫ってキロ4分のペース走を試みた。
8周2時間45分。最近ロードで長い距離を走っていなかったせいか、35kmすぎでがくんとペースが落ちた。最後はキロ6分。体は正直である。

東京マラソンに落選したので1月末の勝田マラソンに申し込んだ。
今の自分の中で競技の目標を立てるのは難しい。ただ何かを目指していないと自分の生活はバランスを崩す。他の面でもマイナスになる。そのことは今年の冬に痛感した。
最終的には5月のASOCロングをきちんと走ること、それが今の自分の競技の目標。そのためのトレーニングモチベーション持続にマラソンを選んだ。今年4月に体調不良で霞ヶ浦マラソンを回避したため、出走すれば8年ぶりのマラソン。2時間30分台の目標は正直ちょっときつそうだ。現実的には2時間40分台前半がいい線か。でも使える時間をもう少し工夫して、目標は高く頑張ってみよう。


木曜日, 11月 26, 2009

ひとつひとつ

仕事や人生の格言みたいなものはちまたに溢れてる。

本屋に行くとそれこそ、目を引くワンフレースのオンパレード。
なるほど、この一言で本の売り上げが何万部と違うのだろうから、ひねりにひねったのだろう。見事な一言が多い。

ただ、多くの言葉はその時「ふんふん」と思っても、本屋を出て雑踏を進むうちに頭からすっと消え去っている。
きっとどんないい言葉でも、自分が身に沁みて感じない限り心に残らないのだろう。

ところが僕にはあたふたしててんてこまいな時、いつも思い出す言葉がある。
10年も前だろうか、当時のスコードのメーリングリストで、何かテンバッテる状態で焦りのメールが飛び交う中で、倫也さんがぼそっと1行送ってきたもの。
その時は、呑気なフレーズに見えたけど、今思うと当時から超多忙なビジネスマンだからこその言葉かも。

「何から手をつけていいか分からない今だからこそ、目前の一つ一つを片付けなければね」

言葉じりは違うかもしれないけれど、こんな意味だった。本人はもう忘れてるかもしれないけれど。。。
でも僕はこの言葉に今とても助けられている。

日曜日, 11月 08, 2009

城南島海浜公園


7月の3人乗り解禁で、我が家もブリジストンの電動自転車を購入。
車で出かけるほど大げさでなく、でも乳母車では機動力がない。自転車があると、小さな子供がいる家族にはちょっとした休日の過ごし方がぐっと幅広くなる。
ちなみに自転車の名は「キャサリン」妻のインスピレーションで命名。
「なんで?」「だって真っ赤だから女の子よ」だって
「キャサリンとお散歩」が子供達のお気に入り。

秋晴れの気持ち良い先週末は、地図を見て議論した結果、城南島海浜公園へ。
お弁当を持って、ちびを前の席、おねえちゃんを後ろの席に乗せていざ出発。
自宅から8kmほど。父ちゃんはトレーニングも兼ねて、電動スイッチは「オフ」
大井競馬場の脇から大井海浜公園を抜け、東京湾野鳥公園の前を抜ける。このあたりから大井埠頭。住宅はまったくなく、倉庫や、物流の施設が並ぶ中、貨物の引込み線や運河を渡って走る。
ようやく城南島に渡り、その先端まで行くとそこが城南島海浜公園。40分近くのちょっとした旅。

それ程広くはない -そう、パークOマップを作るには少し物足りない程度-、でも道中の殺風景さとは対照的できちんと整備されている。手入れのされた芝生が海の目前まで迫り、バーベキュー広場もある。この手の緑地にありがちな、ゴミが散らかし放題の荒廃感はなったくなく、家族連れが安心して楽しく遊べる雰囲気だ。

さて、この公園の目玉は日本の空と海の玄関口両方を間近に見れること。

海を隔てて隣にある羽田空港から飛び立ってすぐの飛行機が真上を通る。まだ高度が低いので、航空会社のロゴマークもしっかり見える。そしてその頻度のすごいこと。さすが過密スケジュールで有名な羽田。本当に2分に1本上空を過ぎ去っていく。

一方、目を海に向けると、臨海地帯の湾岸に巨大なクレーンがあちこちに見える。子供には「きりんさん」に見えるらしい。そして今度は、とてつもない大きなコンテナ船が、積み木のようにきちんとコンテナをならべて、悠々と狭い湾を通過していく。

子供は想像以上に大喜び。

品川、大田区方面に住んでいる人は一度行ってみるといいかもしれません。普通の人は皆車できているようです。


木曜日, 11月 05, 2009

WONDER&WONDER

トレイルランナーには話題となっていたNHKのワンダーワンダーで、ウルトラトレイルモンブランのドキュメントが放送された。

鏑木さんの挑戦を軸に、166kmに及ぶツールドモンブランを一周するトレイルランレースの魅力にせまる。制限時間は46時間。夜6時半スタートなので、トップ選手以外は2泊2日の壮絶なレースである。その中で日本のエース鏑木選手はアクシデントに見舞われながら自己最高位の3位を獲得する。
壮大なアルプスの山容が醸し出す風景の美しさを背景に、街を埋める人々の底抜けの開放感というか、暖かさというか、そのコントラストに欧州のスポーツ文化の奥深さを感じる。トレイルランという競技のスタイルが存分に伝わる番組だったと思う。
オリエンテーリングの競技を通じても感じるけれど、欧州のスポーツ文化の魅力は1枚も2枚も日本より上手である。競技としての楽しみ方はもちろん応援する側の楽しみ方も僕らのお手本になる。ブラウン管を(我が家はいまだそうなのだ。)通じてそのことをひしひしと感じた。競技の発展は、こうした競技の楽しみ方ときっても切れない縁がある。今の自分には学ぶことの多い映像ばかりだった。

トレイルラン通として欲を言えば、レースの展開、結果をもっと知りたい、5位の横山さんや8位の山本さんはどんなレースをしたの?1位のキリアン選手のアスリートとしての側面は?そんなことを知りたい。
だけど、一般の視聴者をあいてにした番組だと思い直してみれば、あえてそういう部分はばっさり切り捨てたのは正解なのだろう。主役は鏑木毅という一選手ではなく、ウルトラトレイルモンブランという競技と、その競技を生み出す欧州のスポーツ文化そのものなのだろうから。
印象的なのは、参加者最高齢の70歳の選手の言葉「人間は精神をもつ。動物だったらこのレースを完走できない。(精神を持つ人間だからこそ完走できるのだ)」

会社の同僚との飲み会の雑談で、「そういえばこの前のNHKで、とんでもない競技の話があったけど鹿島田君はああいうのやるの?」と話題を振られた。NHKの影響力はさすがである。
そう、親がかってやっても子供が育つ歳になったら、妻と一緒に参加するというのが一つの目標。それまで体力を保たねばなるまい。



信越100mile 2022

<レースの記録を忘れていたので後から記載>  START 18:30  日没して約30分、暗闇の中スタート。序盤はスキー場の中の登りとトラバースを繰り返す。 2,30分で下りからロードに出てそこからは比較的平坦のパートが続く。1時間30分くらいで斑尾山に向けて急登が始まる。...