
「木枯らし一号が吹くから、あまり外出しちゃだめよ」
そういい残して妻は早朝に、大きなデイバッグを背負って茨城で開かれるOL大会に出かけていった。
「今度赤ちゃん見せてくださいよ。」
前の日に自由が丘の美容院に行ったら、いつも担当のKさんに髪をちょきちょき切りながらいわれた。Kさんは妻も僕も担当してくれる美容師さん。結婚直後から二人にいろいろ話を聞いていたので、半分社交辞令でいってるのかもしれないけれど、半分本気かもしれない。
木枯らしといっても天気はいいし、桃子ももう5ヶ月なので、それ程長くない外出なら大丈夫。
午後の少しだけ暖かくなった時間に、愛用のアプリカのベビーカーで大井町線に乗り自由が丘へ。
ベビーカーで電車に乗ったり、街を歩いたりするのにも大分慣れた。初めは気恥ずかしさもあったけど、今はみな気を使ってくれるし、「あらかわいい何ヶ月?」と声をかけてくれる人(たいていは年配の女性)もいるので桃子とのお出かけは結構楽しい。
桃子を抱いて受付で担当の人を呼び出してもらうと、2,3人の顔見知りの美容師さんがすぐに来てくれた。
「あらかわいい!」
赤ちゃん見せられて、そういわないはずないんだけど、やっぱり嬉しい。
「やっぱり、うちの子ってかわいいのかな」、親ばかと知りつつ、そう思ってしまう。
「抱かせてもらっていいですか?」
予想以上に喜んでもらって、行った甲斐あり。 記念写真1枚。
忙しい仕事中にありがとうございました。
妻の警告どおり、木枯らしが結構寒く、ベビーカーの中で桃子も2,3度「くしゃん!」
早めに家に戻り、二人で午後の昼寝をして妻の帰りを待ちました。
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