何気なく考えていて最近感じるのが、「人生を反芻すること」
娘の入園式に行ってぼんやりそんなことを思った。人生が2週目に入ったなと。ずいぶんと寄り道したけれど。
自分の記憶の一番底にあるのは初めて幼稚園にいって誰とも話すことができず母親が困っていたこと。その歳に娘が届いた。あのちびっちょい頭には一生残る記憶がもう刻まれてるんだ。
30年以上たてばとりまく風景もずいぶんと変わってくるけれど、なんとなく懐かしい匂いがする入園式。これから再び幼稚園小学校、中学校。。。と繰り返す人生がはじまる。こんどは当事者から少し離れたところからの見物になる。1週目よりもっと速いスピードで駆け巡り、やがて3週目に入るのだろう。おっと、幸運にも4週目までまわる人、残念ながら2週目をまっとうできない人、いろいろあるだろうから自分もどうなるかわからない、ただこうして自分の次の世代の成長をくるくる見ていくのがこれからの自分の人生なんだなあ、と感じる。
平日の木曜日。
会社の休みはとったけど、入園式には出なかった。入園式の案内に会場が狭いので「保護者の方の出席は1名まで」とあったのをま正直に受けたのだ。普段着で下のちびと送りにいったら、狭い園庭はスーツ着たお父さんがたくさんいた。妻いわく入園式の狭い部屋の後で満員電車のような中ビデオを皆回していたそうである。
なーんだ、もう少しましな服を着てくればよかった、と少し後悔して下のチビと近くの公園で暇つぶし。
30分もじっとしてられない子供たちなので式は短い。午前中にあっと言う間に終わった。
まあ娘の晴れ姿は見れたし、担任の若い先生にもあいさつできたし、来た甲斐はあったかな。
翌日会社にいると妻からメール。「さっそくやってくれたわ、園庭のど真ん中で。」
先生に「おしっこ」と言えなかったのだろう。変なところが僕に似てる。
「今日は先生に教えられたのよね!」風邪で寝込んだ週明けの月曜日、妻が娘と寝床に報告してくれた。「そうよ!えっへん、お父さんかぜ大丈夫?」
ああ、まあなんとかね。
一歩一歩。父さんも同じだな。
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