ES関東の小林ご夫妻などが主催する「こどもオリエンテーリング合宿」にお誘い頂いたのが数ヶ月前。
まだ4歳と2歳のうちの子では地図も理解できないどころか、親のいうことをちっとも聞けないのに集団生活もできるわけない。迷惑掛けるだけかな、と思ったけど、子供たちのオリエンテーリングの様子を見てみたい気持ちもあり、妻を誘ったら二つ返事で同意してくれたので、参加することにした。
実は本当にオリエンテーリングに行くのは久しぶりで、妻は半年ぶり、僕もコンパスを握るのは7月の強化合宿の運営をして以来。ショックだったのは、事前にメールでEcardNo.を連絡しようとして、番号がそらで書けなかったのである。10年くらいEcardを使っていて初めてのことだった。
練習の場となった手賀の丘は、千葉の内陸らしい手賀沼沿いにある少し起伏をもった森である。白い森には平坦な森に特徴的なピークやはっきりした尾根沢もあり、広くはないけれどオリエンテーリングの基本を練習するには事欠かない。
集まった子供たちは総勢20名程度だろうか。上は中学生から下はうちの下の子まで。まあ地図を読めない未就学児はおまけとしても十数名の子供と、その親たちが集まった。
コーチは日本代表も指導する吉田コーチなので引き締まる。それでも子供たちは適度にリラックスして、全体的にはとても良い雰囲気でプログラムが進行していたと思う。
息子が集団の中で愛想を振りまく一方で、集団活動が苦手な娘はみんなが体操している間ひとりでそっぽ向いていた。娘は僕の血をひいてる。しょうがあるまい。
それでも時間がたつにつれて少しづつ慣れてきて、シール張りのオリエンテーリングの時はお姉さんと楽しそうにまわってきた。
今回は子守中心、と思っていたのだけど、2日間でスプリントを1本づつ真剣に走った。スプリントを走ったのなんていつ以来だろう?記憶の限り今年初めてである。ちょこちょこミスはしたけれど、総じて気持ちよく走れた。タイムが良いのか悪いのか良くわからないけど、とにかく心配機能は追い込んだ。
2日とも、ゴール直後、クモの巣だらけの体に皆に驚かれた。縦横無尽に走れる森には確かにクモの巣がたくさんあった。でも逆に何で皆はクモの巣がつかないんだろう?
そういえば僕は同じコースを走っても人より汚れて帰ってくる傾向にある。昔は加賀屋さんが上手をいっていたので気にならなかったけど、最近は「どこ通ったんですか?」と若い選手に驚かれることがある。
これは僕の仮説である。
僕は方向感覚がない。いわゆる方向音痴である。コンパスがないとうまく走れないのだ。これは周知のことで、以前村越さんが、「オリエンテーリング技術」と「天性の方向感覚」が無関係であることの実例としてあげていたことがある。
だからレース中に走る方向を変えるのがあまり得意でない。そのいわば不器用な欠点と10代の頃からずっとつきあってきた結果の適応進化?ではないか。
極力走る方向を変えない、つまりクモの巣があろうが、藪があろうがまっすぐ進むことで、自分の弱点を補ってきたのではないか。それがオリエンテーリングの面白いところである。
話題は戻って子供合宿。
無事2日間の合宿を終え、よく遊んでくれたお兄さんお姉さんにお別れをして家路へ。
途中で汗を流して帰ろうと、手賀沼沿いの日帰り温泉に車を止め、よってみると。
「3歳未満の入浴はご遠慮願います」
あえなく退散。眠りかけでぐずる子供を起こして、疲れた体を引きずって駐車場の一番はじから歩いてきたのに。。。。
なんだよだったら駐車場の入り口にでっかく書いておいてくれよ、
と文句もいいたい気持ちだが、まあしょうがあるまい。
きっと過去に湯船で事件でもあって、一般の利用者から苦情があったのだろう。
もうしばらくは事前の下調べをしないと温泉にはいけない。がんばれ、ちび君、早くおむつを卒業しよう!
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