価格変動に対する需要の敏感さを示す。例えば100円のジュースを10円値上げして110円にしたところ、100本売れていたものが80本しか売れなくなったら、価格弾力性は20%/10%=2となる。1より大きいと弾力性が大きいとみなされる。一般論として嗜好品は弾力性が高く、必需品は低いらしい。水道代なんて弾力性の低い典型である。値上げしても生活に必須の水を節約するにも限界があるからだ。
容易に想像がつくことだが - 弾力性の異なる商品では、販売の戦略も全く異なるので、価格弾力性を知ることは重要なことである。当たり前だが、ゲームソフと水道のプライシングは全く異なるだろう。
さて、「価格弾力性」とは、なんとなく言葉の響きでその意味が伝わる分かりやすい用語と思う。こういう言葉を最初に使ったのは誰か知らないが - きっと偉い経済学者なのだろうけど - 頭がよくてセンスある人に違いない。
それでふと、この弾力性という言葉の応用で、「トレーニング弾力性」という概念ができないか、と考えてみた。そう、定義はトレーニング量と結果(レースタイムなど)の関係である。敏感な人はトレーニング弾力性が高く、鈍い人はトレーニング弾力性が低い。
世にはトレーニング状態に左右されず安定して速い選手がいる、一方でトレーニングしないとシェイプできずパフォーマンスが保てない輩もいる。最近感じるのは、かりな弾力性には個人差があることだ。
自分はどうだろう?あきらかに弾力性が高い。つまりトレーニング量に結果が偉く影響されるのだ。そのことは三河トレイルのこの3年の結果に出てる。2年前、WOC後でトレーニングもオフだった時に2時間8分で惨敗、昨年は夏場に良いトレーニングをして大健闘の1時間41分。そして今年は夏こそ良いトレーニングしたのに9月中にトレーニングが減った結果2時間25分とまったく走れなかった。
忙しい中、体調も今ひとつといっていた大助が、好調だった昨年のコースレコードから+2分の1時間37分台で3連覇をしたのとはかなり対照的である。
もっともポジティブに考えれば弾力性がある方が、トレーニングの重要性を肌で感じられるので動機付けは大きくなるだろう。価格弾力性の大きい嗜好品の方が商品開発の切磋琢磨が進むように、、、、トレーニング弾力性の大きさが進歩する動機付けを多く与えてくれるのかもしれない。
大切なのは、自分と異なる弾力性をもつ選手をお手本としても、それは参考にならないこと。これは価格もトレーニングも同じ。つまり、自分の弾力性を把握することがとても大切である。
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