金曜日, 6月 26, 2009

野川公園

「子供向けのイベントをやるよ」
ヒディに誘われて、梅雨の合間に青空も少しのぞいた週末に、野川公園にいった。

多摩OLの菅原夫妻が中心に企画されたイベント。コンセプトは、小さな子供がいる家族で、公園で楽しく過ごしましょうというもの。キッズOや親向けのオリエンテーリングもあるけれど、それはあくまでおまけ。すいか割りや水遊びなど、まあ幼稚園の遠足みたいな感じだ。

かつてMEクラスで火花を散らしたかてのライバル達が、それぞれ子供達に翻弄されながら週末の午後を楽しんだ。

うちの2匹の子供達は、思いの他喜んで遊んだ。ほとんど初見の子たちとも楽しそうに遊んでる。川に入ったり、土いじりをしたり、アスレチックにチャレンジしたり。
そういえばこんなに緑がきれいな公園なんて久しく連れてきていない。もしかしたら下の子ははじめてかもしれない。

うちの夫婦は子供が生まれても懲りずにトレイルランニングのレースに出たり、好き勝手やっている。だけど思い返せば子供達とこうしてゆっくり自然を楽しむ機会が今までにどれだけあっただろうか。
そう思うとちょっと反省の念が浮かんだ。

大人にとって一週間はあっという間。
あれこれとあたふたしているうちにカレンダーはどんどんめくられて1年が過ぎていく。
そろそろ今年も半分だなんて、年が過ぎるのはなんて早いのだろう、と思わずため息がでる。それでももうこの歳になると、矢のように過ぎる年月にも慣れっこで、ああこうしてまた今年も暮れるんだななんて達観してしまう。

でも子供にとって1年はとんでもなく壮大な月日。1月、いや1週間、1日でもきっと新しい発見や冒険の毎日なのだろう。
その大切な毎日を、大人の感覚で流れ行く月日としてつき合わせてしまうのは、実はかわいそうなことなのかもしれない。毎日といわずとも、毎週の遊びを大切に、のびのびと色々な経験をさせてやる、そういうことが大切かもしれない。

そんなことを徒然に感じる週末だった。
企画してくれた皆さん、ありがとうございました!


日曜日, 6月 07, 2009

競技マニア

妻がめずらしく発熱した。それほど深刻ではないけれど、日曜の早朝に迷いながらあきらめた。
病人をおいて出かけるのは後ろ髪を引かれるようだけど、色々したいこともあるし、久しぶりのレース。「いってらっしゃい」という妻の言葉に甘えてカバンの紐を締めた。
車の予定を切り替えて湘南新宿ラインに乗る。

前回の赤城はいつだったろうか。そう、フィンランドの世界選手権の前だった。30歳を超えてコンディションがなかなかつかめず、モチベーション的にもフィジカル面でもスランプを迎えてた時期である。確かあの時は好調の加賀屋さん、まっちゃんに続く3位に終わった記憶がある。あれから8年、時間がたつのは早い。さらに前の優勝した赤城からは14年の歳月がたっていた。

今の自分は?思い返して見ればチェコ以来のまともな個人レースである。随分とご無沙汰したが、この1月WOC合宿に出ていたせいかあまりブランクの意識はない。
ただ、ここ1,2月悩まされている坐骨神経痛が憂鬱だ。接骨院にいったり、カイロプラクティックに行ったりしているが、どうもすっきりしない。

今日の自分の目標はなんだろう?行きの電車の中で自問する。WOC選手でもない。当面は秋のハセツネが目標である。であるなら、畑違いの今日のレースは自分にとってどんな位置づけなのだろう?
どう考えてもあまりすっきりした解はない。難しいことを考えるのはやめた。そんなことをいちいち考えなくても、優勝はしたい。まあ現実難しいかもしれないけれど、3位くらいは目指してもいいんじゃないか。その場の気分でつくりあげた曖昧な目標である。
でもそんなふわふわしたモチベーションで、積み重ねのない目標でも、それなりに準備をして楽しめる自分がある。
そう、競技者というよりも、「競技マニア」というべきか。いつしか、そういう楽しみ方をするようになった。

レース結果は3位。
俊介のタイムは流石にお手上げであるが、数字で見れば想いのほか良い結果だった。
内容的には1番のミスが悔やまれる。けどそのおかげで2分後の藤沼に追いつかれて、キレのある走りにつき合わされてその後のレースがぴりっと引き締まった。

帰りはバスに乗り、渋滞に巻き込まれて家につくと、妻の容態は悪化していた。
「あち、、、」 実家が近いことについつい甘えてしまった。普通なら夫&父として落第だよなあ。
でも、それを補う色々な意味での収穫もあったし、今回は言葉に甘えて走れたことに感謝。

火曜日, 6月 02, 2009

ハセツネ大作戦

時計が9時半を回った。
まだ洗濯かごには山盛りの洋服。
散らかし放題の部屋で3歳の娘は、歌番組のお姉さんを真似て大声で歌っている。

緊張感は徐々に高まり、無言のまま夫婦で役割分担して、家事を片付ける。。
「ももちゃん、お願いお父さんとお母さん大事な用事があるの、いい子だから片づけでおばあちゃんの家にお母さんと一緒にいこ」
妻の真剣な声に勘のいい娘は、いつもと違う緊張感を感じたに違いない。いつになく素直に靴を履き、ちびを背負った妻とアパートの階段を降りて行った。

「携帯手元においておいてね、エントリーできたらお互い連絡よ」

娘の大きな歌声が遠のいていく。
急いでパソコンを開く。9時45分。まだ15分ある。

ブラウザを開いていつものRUNNETを開く。
何かおかしい。異常に重たくなかなかつながらない。
いやな予感がして、もう1台のモバイルパソコンも開きつなぐがやはりつながらない。

携帯が鳴った。「なかなかつながらないの」実家に戻ってパソコンに向かう妻も同じ状態らしい。
「団体エントリーもできなさそうよ。お互い自分のエントリーして、できたらお互いのやりましょう」

作戦変更でひたすら画面を待つがなかなかつながらない。
考えてみれば、もっともだ。まるで一昔前の電話でのコンサート予約のようなものだ。アクセスが集中して処理しきれないのだろう。うかつだった。もっと前に準備してせめて申し込みフォームくらい生めておくべきだった。
いつまでも変わらぬ画面に焦りは募る。こうしている間にも1000の指定席は次々に埋まっていっている。なんてこどだ!半休までとって準備したのに!

30分ほどしてあきらめかけた頃、ようやく申し込み画面に進むことができた。そこから慎重に内容を記入して、再読み込みにもめげず、1時間後、ついに「申し込み完了」の画面を拝む。さらに格闘した妻も遅れて30分ほど後に、申し込みが完了し、セブンイレブンにダッシュしていった。

「もうゴールした気分よ」妻がつぶやいた。

話に聞けば、申し込みは2時間後に完了したらしい。
なんとも日本中にパンデミックを起こしたトレラン熱は当分収まりそうにない。

信越100mile 2022

<レースの記録を忘れていたので後から記載>  START 18:30  日没して約30分、暗闇の中スタート。序盤はスキー場の中の登りとトラバースを繰り返す。 2,30分で下りからロードに出てそこからは比較的平坦のパートが続く。1時間30分くらいで斑尾山に向けて急登が始まる。...