木曜日, 11月 26, 2009

ひとつひとつ

仕事や人生の格言みたいなものはちまたに溢れてる。

本屋に行くとそれこそ、目を引くワンフレースのオンパレード。
なるほど、この一言で本の売り上げが何万部と違うのだろうから、ひねりにひねったのだろう。見事な一言が多い。

ただ、多くの言葉はその時「ふんふん」と思っても、本屋を出て雑踏を進むうちに頭からすっと消え去っている。
きっとどんないい言葉でも、自分が身に沁みて感じない限り心に残らないのだろう。

ところが僕にはあたふたしててんてこまいな時、いつも思い出す言葉がある。
10年も前だろうか、当時のスコードのメーリングリストで、何かテンバッテる状態で焦りのメールが飛び交う中で、倫也さんがぼそっと1行送ってきたもの。
その時は、呑気なフレーズに見えたけど、今思うと当時から超多忙なビジネスマンだからこその言葉かも。

「何から手をつけていいか分からない今だからこそ、目前の一つ一つを片付けなければね」

言葉じりは違うかもしれないけれど、こんな意味だった。本人はもう忘れてるかもしれないけれど。。。
でも僕はこの言葉に今とても助けられている。

日曜日, 11月 08, 2009

城南島海浜公園


7月の3人乗り解禁で、我が家もブリジストンの電動自転車を購入。
車で出かけるほど大げさでなく、でも乳母車では機動力がない。自転車があると、小さな子供がいる家族にはちょっとした休日の過ごし方がぐっと幅広くなる。
ちなみに自転車の名は「キャサリン」妻のインスピレーションで命名。
「なんで?」「だって真っ赤だから女の子よ」だって
「キャサリンとお散歩」が子供達のお気に入り。

秋晴れの気持ち良い先週末は、地図を見て議論した結果、城南島海浜公園へ。
お弁当を持って、ちびを前の席、おねえちゃんを後ろの席に乗せていざ出発。
自宅から8kmほど。父ちゃんはトレーニングも兼ねて、電動スイッチは「オフ」
大井競馬場の脇から大井海浜公園を抜け、東京湾野鳥公園の前を抜ける。このあたりから大井埠頭。住宅はまったくなく、倉庫や、物流の施設が並ぶ中、貨物の引込み線や運河を渡って走る。
ようやく城南島に渡り、その先端まで行くとそこが城南島海浜公園。40分近くのちょっとした旅。

それ程広くはない -そう、パークOマップを作るには少し物足りない程度-、でも道中の殺風景さとは対照的できちんと整備されている。手入れのされた芝生が海の目前まで迫り、バーベキュー広場もある。この手の緑地にありがちな、ゴミが散らかし放題の荒廃感はなったくなく、家族連れが安心して楽しく遊べる雰囲気だ。

さて、この公園の目玉は日本の空と海の玄関口両方を間近に見れること。

海を隔てて隣にある羽田空港から飛び立ってすぐの飛行機が真上を通る。まだ高度が低いので、航空会社のロゴマークもしっかり見える。そしてその頻度のすごいこと。さすが過密スケジュールで有名な羽田。本当に2分に1本上空を過ぎ去っていく。

一方、目を海に向けると、臨海地帯の湾岸に巨大なクレーンがあちこちに見える。子供には「きりんさん」に見えるらしい。そして今度は、とてつもない大きなコンテナ船が、積み木のようにきちんとコンテナをならべて、悠々と狭い湾を通過していく。

子供は想像以上に大喜び。

品川、大田区方面に住んでいる人は一度行ってみるといいかもしれません。普通の人は皆車できているようです。


木曜日, 11月 05, 2009

WONDER&WONDER

トレイルランナーには話題となっていたNHKのワンダーワンダーで、ウルトラトレイルモンブランのドキュメントが放送された。

鏑木さんの挑戦を軸に、166kmに及ぶツールドモンブランを一周するトレイルランレースの魅力にせまる。制限時間は46時間。夜6時半スタートなので、トップ選手以外は2泊2日の壮絶なレースである。その中で日本のエース鏑木選手はアクシデントに見舞われながら自己最高位の3位を獲得する。
壮大なアルプスの山容が醸し出す風景の美しさを背景に、街を埋める人々の底抜けの開放感というか、暖かさというか、そのコントラストに欧州のスポーツ文化の奥深さを感じる。トレイルランという競技のスタイルが存分に伝わる番組だったと思う。
オリエンテーリングの競技を通じても感じるけれど、欧州のスポーツ文化の魅力は1枚も2枚も日本より上手である。競技としての楽しみ方はもちろん応援する側の楽しみ方も僕らのお手本になる。ブラウン管を(我が家はいまだそうなのだ。)通じてそのことをひしひしと感じた。競技の発展は、こうした競技の楽しみ方ときっても切れない縁がある。今の自分には学ぶことの多い映像ばかりだった。

トレイルラン通として欲を言えば、レースの展開、結果をもっと知りたい、5位の横山さんや8位の山本さんはどんなレースをしたの?1位のキリアン選手のアスリートとしての側面は?そんなことを知りたい。
だけど、一般の視聴者をあいてにした番組だと思い直してみれば、あえてそういう部分はばっさり切り捨てたのは正解なのだろう。主役は鏑木毅という一選手ではなく、ウルトラトレイルモンブランという競技と、その競技を生み出す欧州のスポーツ文化そのものなのだろうから。
印象的なのは、参加者最高齢の70歳の選手の言葉「人間は精神をもつ。動物だったらこのレースを完走できない。(精神を持つ人間だからこそ完走できるのだ)」

会社の同僚との飲み会の雑談で、「そういえばこの前のNHKで、とんでもない競技の話があったけど鹿島田君はああいうのやるの?」と話題を振られた。NHKの影響力はさすがである。
そう、親がかってやっても子供が育つ歳になったら、妻と一緒に参加するというのが一つの目標。それまで体力を保たねばなるまい。



月曜日, 11月 02, 2009

全日本スプリント&リレー

初の全日本2種目の共催が終了。


スプリントは松澤君と朴峠さん
リレーは東京都と神奈川県が優勝。
優勝されたメンバーの方はおめでとうございます。


成績表だけからは、レースの詳細は分からない。けれど、スプリント上位結果や、女子のリレーなどを見ると、WOC選手の貫録ある結果とともに、新しい風を感じ取ることができる。
今回は家庭の事情で迷った末遠征しなかったけど、特にスプリントがどんな展開であったかが気にかかる。

金曜日, 10月 30, 2009

第一ハードル


ついこの間生まれたと思った娘ももう3歳。育児の手間を少しでも省きたいうちら夫婦は来年から3年保育の私立幼稚園に入れることにした。
近所でそれなりに評判が良く、ほどほど庶民的な幼稚園を選び、パンフレットと願書を取り寄せた。
見てびっくり。入学金に施設費、教材費。。。。制服の費用も。あの人形みたいにちっちゃい身体なのにこの値段?? 入学時に必要なお金は裕に20万は超える。そして月々の月謝。結構高いなあ。
子育てでは先輩の同僚に会社で聞いてみると、まあそんなもんじゃない?うちもそんな感じだった、とのこと。
ふーん、どうやら相場はそんなものらしい。
とうとう、やってきた教育費。これから20年近く避けて通れない。頭では分かっていたけど今まで実感はわかなかった。でもこれは序の口。これからじりじりとすねをかじられていくんだろう。そう思うと3人を育てた自分の両親を含め、世の親達には頭があがらない。その辺の酔っ払いのおとっつぁんも、席の細い隙間にすべりこむおばちゃんも、みーんなとっても偉大に感じてくるのだ。

面接を数日後に控えた夕方。オフィスのデスク横に置いたカバンの仲で携帯が短く鳴った。
妻からのメール。この時間にめずらしい。急ぎかしら?ページをめくると、興奮した様子が見て取れた。

「先に試験を受けた友達から情報得たよ、結構難しいみたい・・・・調査票もあるの。帰ったら作戦会議よ」

面接ったって、3歳の子供のどこ見て甲乙つけんだろう?調査票といっても、長所、短所そりゃみんなあるし。
それでも二人であれこれ作戦。「志望動機は?」 「音楽などの多彩な課外活動を行なう点が娘の感性を育むのに適していると。。。」「まあありふれてるけど、そんなもんじゃない?」

さて当日、雨の中おじいちゃんの運転する車で園へ。スーツはすごく抵抗があったけど、親父のこだわりで子供に迷惑をかけるのもいやだったので、無難なスーツを着ていくことにした。
ところが正解。入り口に来ると、どこの親もみーんな銀行員みたいなダーク系スーツ。

「お座りください」
幼稚園の若い茶髪の先生がにっこり進めてくれた。
そういわれても。。。廊下に並んだ椅子は幼児用。
みんな進められるままに腰をかがめる。銀行員が並んでヤンキー座りしているようで妙な風景。

そのうち一組一組が部屋に入り、ようやく我が家の番。
面接は2部構成だった。まずは若い可愛い先生がいる机に向かう。先生はにこにこしながらクイズを出しはじめる。「大きいまるはどっちかな?」
「ももちゃんの好きな色は?じゃあピンクのクレヨンとってくれるかな?」
その間、親は子供をはさんでやっぱり極小の椅子にしゃがんで待つ。
娘の受け答えに、ついつい熱くなり前かがみになる。
(ほら、それじゃなくて!こっちでしょ!)心の声が口の先まで出かかり、慌てて飲み込んだ。横を見ると妻も同じ様子。目をくるくるさせて娘の一挙一動を凝視していた。

第二部、場所をかえて今度は親の面談。ベテランらしい先生登場。調査表に書かれたことなどを中心に会話。相手に失礼にならないように、でもそれなりに親としてのポリシーを示すように絶妙のバランスを狙って受け答え。でも親の必死な回答をよそに、飽きてきた娘は指をなめながら机につっぷした。(こら!お前ここで寝るな!) ま、だれた時のだらしない姿勢は親譲りだからしょうがない。

無事終了。随分長く感じたけど、せいぜい10分か15分だろうか。またまた美人の先生に見送られて玄関を後にした。それにしてもこの幼稚園はなんでこんなに可愛い先生が多いんだろう?気がつくと早く4月が来ないかなと、なんだかわくわくしてきた。ばかだなあ、男って。

数日後、無事合格のお知らせが届いた。ほっと一安心。
娘は人生最初のちょっとしたハードルを越えたことなんて、まったく分かってない。
いや、これは娘じゃなくて、親にとってのハードルだったのかも。