土曜日, 8月 20, 2011

3D Rerun

かつての全日本チャンピオンの杉山さんがFacebookで絶賛で紹介していました。

もしもあなたがオリエンテーリングというスポーツの経験がなく、どんな競技なのかを疑似体験したかったら、
このサイトでぜひ経験してみてほしい。

2日前にフランスで行われた世界選手権、難易度の高いロングコースをheadcamで撮影したもの。
これを面白いと思うかどうかは人によりますが、かなりオリエンテーリングの競技の本質的な部分を体験できます。

少なくとも10分ほど(3番くらいまで)森を走ると、ミスをした時のメンタルも体験もできます。

金曜日, 8月 19, 2011

これぞロング


久しぶりに
「走りたいけどやっぱり走りたくない」と思った。

オリエンテーリングに明るくない人は読み飛ばしてほしい。

WOC2011のロングのコースである。

過去にも似たように衝撃を受けたWOCコースはある。
長いだけなら、91年のチェコ、03年のスイス、04年のスウェーデン、あるいは06~08年と続いた大陸系のロングも長かった。でも時間をかければまわれるコースである。
しかし、見ただけでうなるような地図、コースというのはWOCでもそうそうない。
たとえば古くは85年のオーストラリア。女子の優勝したア二ケンのミスも激しいものがあった。
あるいは、実際僕も走った93年のUSAのロングもしかり。当時早苗さんが、「地図を見た瞬間なぜか太古の恐竜時代が頭に浮かんだ」と表現していたけど、ある意味地球の歴史に畏怖の念を感じる見応えのある地形である。
最近では愛知の05年も特殊という意味ではインパクトがあったろう。日本人には抵抗ないが、欧米選手には茶色に塗られた斜面は特異なテレインだったろう。実際優勝候補の女子選手が序盤から大きくミスをするハプニングもあった。

今回のフランスのロングもそういう歴史に残るテレイン、コースだ。

案の定、このレース荒れた。優勝候補のミナカウピが1番に到達せずにゴールに向かったように、有力選手の大きなミスが目立った。その中で下馬評通り優勝したフランスのティエリ・ジョルジュは本当に素晴らしい。
実際男女とも優勝者と2位で4分、6位では10分以上の差がついた。実力の肉薄する世界では普段考えられない差である。


ただ、観戦する方としては淡々と進むレースより面白い。世界有数のタフガイが終盤憔悴しきって走る姿も壮絶である。スプリントのスピード感のあるレースとは対極的だが、自然に対峙する生身の人間のリアルさが冒険活劇を見ているようでこちらはこちらで迫力がある。これぞロング!

ふと思う。ロングという競技は、スプリントなどのようにある意味規格化されたテレインコースとは対照的に、地域性を最大限生かした独創的なテレインを提供する方向に進化すべきではないか。
規格化されたフィールドでしか競技がなりたたない多くのスポーツと異なり、その地の地形、植生、自然そのものを生かした舞台で競う面白さがオリエンテーリングにあるはずである。今回のテレインで格闘する選手をLiveStreamで見ながら感じてしまった。

月曜日, 8月 15, 2011

WOC2011

今年はフランスのSAVOIE GRAND REVARDで開催中。
87年大会以来24年ぶりのフランスでの開催です。

大会公式HP。
http://www.woc2011.fr

日本チームに関する情報。
http://www.orienteering.or.jp/NT/blog/

男子5名、女子4名が出場。

予選2種目を終えて、日本は残念ながら予選通過はまだいませんが、
ロングの皆川さんやミドルの柳下君など、テクニカルなテレインで健闘しています。

地図は事前に予測された通り、かなりテクニカルな印象で、予選を見る限りタイムのばらつきも大きいよう。


16日スプリント予選決勝
17日ロング決勝
19日ミドル決勝
20日リレー

さて、今年の世界的な注目は、ここのところ不運に見舞われ続けた、ティエリ率いるフランス男子が、個人はもちろんリレーで悲願の優勝を果たすかどうか。

2005年
愛知のWOCでは2走までほぼトップ。3走アンカーのティエリはノルウェーのヨルゲンと同時にスタート。終始ほぼ同時にレースを進めるも、終盤の下り斜面のアタックでティエリが数秒のロスを犯し、そのスキにヨルゲンにかわされてノルウェーが優勝。フランスは悔しい2位に。
2008年
やはり3走アンカーは、フランス、英国、ロシアが先頭争いをし、フランスはデッドヒートの先頭を切って終盤ループへ。誰もがフランスの優勝を信じた瞬間、ティエリのGPSトラックがとんでもない方向に向かい始めやがて止まってしまう。観客は分けがわからないまま英国の優勝を見守った。実はティエリが走っている最中に蜂を飲みこみ喉を刺される悲運に見舞われたことが判明。棄権の上ヘリコプターで病院へ。(まったくオリエンテーリングをしていてこんなアクシデントがあり得るのか?と思える事件です)
2009年
三度目のアンカー勝負。先頭集団はスウェーデン、ノルウェー、チェコ、フランス。その後にスイス、ロシア。フランスはもちろんティエリ。ところがまたもや信じられないアクシデント。今度は先頭のスウェーデン、マルティンが太ももに枝を刺す大けがを負いリタイヤ。森の中で流血し動けなくなっているライバルを見たノルウェー、チェコ、フランスはレースを中断し、救護にあたった。結局そのアクシデントに遭遇しなかったスイスが優勝。
フランスは、ノルウェー、チェコとともに救護後にレース再開。正式記録としては25位に。

初戦のロングではフランスの3名が予選ヒートをトップで通過。
いくら地元開催の利といってもトップ通過はそう簡単にできるものでもない。
今後どういった展開になるだろうか。

信越100mile 2022

<レースの記録を忘れていたので後から記載>  START 18:30  日没して約30分、暗闇の中スタート。序盤はスキー場の中の登りとトラバースを繰り返す。 2,30分で下りからロードに出てそこからは比較的平坦のパートが続く。1時間30分くらいで斑尾山に向けて急登が始まる。...