金曜日, 6月 24, 2011

ビール

あまり、男臭い嗜好がある方じゃないと思う。

例えば、煙草をふかすとか、高級車を乗り回すとか、ギャンブルで度胸を試すとか、夜の街で火遊びするとか。。。
そういう少し脂っこいことに無縁なのは、多分に男性ホルモンの出が少し足りないのかなあ、と自問することもあるが、その割には以外と身体は毛深いし、艶っぽい噺しも嫌いじゃないので、そう単純なことでもなさそうだ。

唯一自分がちょっと普通一般の男と思える嗜好はお酒だろう。
ただ、焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキーなど粋なアルコールはあまり嗜まない。嫌いじゃないが酔っぱらって頭が痛くなるのが好きでなくて無意識に口が進まない。好んで飲むのはひたすらビールである。

毎日飲む。「毎日」といっても、あまり練習に熱心でない選手が「毎日トレーニングしてる」というときの「毎日」みたいに週に4,5日を指すではない。
週に7日の本当の毎日、年でいえば多分360日くらいの「毎日」である。

但しほとんどの日が350ml缶ビール1本である。時々調子にのって2本。それ以上家で飲むことは皆無だし、外で飲む宴席も月に1,2度なので、サラリーマンの酒量としては平均より少ないかもしれない。

あまり舌の肥えた性質でもないのだが、ビールは値段の高い方がおいしいというのはわかる。
だから、かつてはモルツのプレミアムとか、エビスとかが好きだった。もともとは、日本に多い下面発酵のピルスナー系よりも、上面発酵で臭味のある、イギリスやベルギーのちょっとこ洒落たエールビールなんかの方が好きだったのだ。そういえば昔は、新宿渋谷あたりの、珍しいビールを出すパブに行ったものである。
だから、対極的な発泡酒はどうしても好きになれなかった。炭酸水を飲んでいるみたいでさっぱり風味がない。
たいした給料をとってるわけでもないのに、妻が発泡酒を買っくると、少し不機嫌になったもんである。

ところが、ある時期か嗜好がかわり、今は発泡酒どころか第三のビールしか飲まなくなった。

数年前、どうしてもレース前に体重を落としたい時に、自分の食生活をいろいろ考えた時があった。その結果ビールが主犯格の一人として浮上した。空き缶に小さく記載されてるカロリーを見ると、100mL あたり約40kcalと、なるほど馬鹿にならない量である。
これを削りたいがためにダイエットビールを飲み始めた。だいたい糖分をカットした上にアルコール分を3,4%に抑えているので、カロリーは半分程度以下になる。350mlにすれば60~70kcalのカット。毎日だから月に2000~2500kcalと思えば体重300g程度に相当する。ばかにならない。

はじめは水を飲んでいるように味気なかった。炭酸の爽快さとアルコールのほろ酔い気分は味わえるのだから、我慢我慢、まいいか、と。

ところが慣れというのは恐ろしい。だんだんその味に慣れてくる。いや慣れただけではなく、いつのまにかその方が舌に合うようになってしまった。
今や、ときどき実家なんかでもらってきたビールを飲むと、妙に味が濃くてさわやかに感じない。特に夏場のトレーニング後なんてはるかにダイエットビールの方がおいしく感じてしまう。そういう舌になってしまった。

走る人は特にビール好きが多い。これは確実に言えると思う。若いころはビールを飲むことに少し後ろめたさを感じたけれど、ある時期、有名なマラソン選手もビールを良く飲むということを知ってからあまり気にしなくなった。二日酔いなどで生活やトレーニングに支障がない限り、科学的にもアルコールを日常的に摂取する習慣がパフォーマンスの低下を招くという証拠はないという認識が一般的だ。

だから良く走り、良く食べ、良く飲み、良く寝る、が脂っぽさにかけるササミ系男子の王道である。

水曜日, 6月 01, 2011

出張

僕は出張があまり得意でない。

会社の多忙な先輩の中には、月曜日から日本のあちこちの出張を梯子して金曜日あたりに戻ってくる人もいる。「どうせ行くなら一通り用を済ました方が効率的」とのことだが、僕はそういう出張が苦手だ。漠然と不安を覚えてそういう予定を組めないのだ。途中どうしても会社に戻る日を作りたくなる。

何でかよくよく考えてみると、自分の仕事の計画性の弱さが一番の課題なのに気づく。
その週出張で出ずっぱりになるということは、少なくともその前に当面社内の仕事を仕上げておくか、外から指示すればよい状態にしておかねばならない。それが1,2日ならなんとかなるけど、3,4日先までの仕事を予測して片付けておくことができない。
もうひとつは、出張の準備が出来ない。せいぜい目前の訪問先の準備に追われて、はしごの後半に必要な書類まできめ細かに考えが及ばないのだ。

だから出張は一つの目的のために準備して行く、帰って次の準備をしてから行く、を繰り返す方が良い。
せいぜいがんばって2つまとめる程度。

そんなやり方でも何とか今まで勤めてきた。それ程出張が多くない職種だったせいもある。
ただ4月から、そうは言ってられなくなった。仕事がかわり、たくさんの打ち合わせをこなす必要に迫られるようになった。
大阪、兵庫、京都、北海道、九州・・・・、スケジュール帳に次々埋まる予定で間がなくなって行く。
新幹線や飛行機の長い移動が増えるのも意外と苦痛。
本を読んでうつらうつら寝ることが以前は多かったが、さすがに合わせると結構な時間になるのでもったいない。世のデキる風ビジネスマンを見習って、N700系の中でノートPCに向かうようになった。

もうひとつ難題がある。入社して15年、「なんで1泊なのにそんな荷物が多いの?」と言われ続けても、めげずにシューズとウエアを出張鞄に入れ続けてきた。
でも最近出張のはしごをすると、移動時間や付き合いの宴席が増え、朝晩の自由な時間がなくなってきた。
必然的に平日身体を動かす時間が短くなってくる。
それでも「鞄から靴が消えた日が己に負けた時」と勝手に決めて、意地でも膨らんだ鞄を持ち続けている。

信越100mile 2022

<レースの記録を忘れていたので後から記載>  START 18:30  日没して約30分、暗闇の中スタート。序盤はスキー場の中の登りとトラバースを繰り返す。 2,30分で下りからロードに出てそこからは比較的平坦のパートが続く。1時間30分くらいで斑尾山に向けて急登が始まる。...