水曜日, 8月 05, 2009

O-magazine

「タクさんの記事見た?」

子供が漸く寝た後の遅い夕食で、妻がおかずのラップをはがしながら教えてくれた。
「あっいや、そんなのあったっけ、ええと」

そういえば、今月号は封を開けただけでまだ目を通してなかった。
時間のなかったせいもあるが、自分が記事を書くとどうも、そのページを開くのが気恥ずかしくなる。そのまま冊子全体をついつい見なくなってしまう悪い癖である。

いけないいけない、今の自分は広くアンテナを広げなければ・・、とビール片手にぱらぱらとページをめくった。見覚えのある集合写真が目にとまった。タクさんの記事である。

案の上、6月に開催されたイベントの記事だった。
ここでもいつしか紹介したが、小さな子供のいる家族オリエンティア向けイベントを主催してくれた。その報告である。
記事は、イベントの報告ではじまり、アットホームな一日が紹介される。そして文章は今の大会に対する家族オリエンティアの視点での提言に発展していた。なるほど、読むと一つ一つにうなずいてしまう。うなずきながら読み終えた頃には、妻がえらく感激した理由が分かった。

嘗ては、トレーニング論、強化論で、頭が沸騰するような議論を戦わせたタクさんだけど、今こうしてしみじみと記事に共感しているが不思議でもある。

でも思い返してみると、僕の独身時代、前の世代の先輩方が同じような、子連れの状況で大会参加しているのを見て、今の自分が感じるような不便があることの認識はなかった。いや、正確にいうと、話は聞いていたし、いろいろな意見も知っていたけど、当事者でないので記憶に残ってないのだろう。
今さらながら諸先輩の苦労を身を沁みて感じる次第である。


「あなたの記事も読んだわ。えーと、そうね、ちょっと難しすぎない?」

「そうかい?」
そっけなく返事をしたつもりだが、図星の指摘にぎくっとした。
確かに書いた後に反省した。タクさんの記事くらい分かりやすくメッセージを載せなければ読者には伝わらない。ちょっと自己満足的な文章だったよなあ。
でも書いた時のマインドに偽りはない。びびびっと来てくれる人が一握りでもいれば、それは辛うじて及第点にはなるのだろう。

ビールが空になった。娘は寝てしまい、2本目をサービスしてくれる人もいない。

そろそろ寝るか。

また次の子供イベントに期待したい。自分で主催するのも手かも?そう来年くらいにはいいかも。






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