木曜日, 11月 05, 2009

WONDER&WONDER

トレイルランナーには話題となっていたNHKのワンダーワンダーで、ウルトラトレイルモンブランのドキュメントが放送された。

鏑木さんの挑戦を軸に、166kmに及ぶツールドモンブランを一周するトレイルランレースの魅力にせまる。制限時間は46時間。夜6時半スタートなので、トップ選手以外は2泊2日の壮絶なレースである。その中で日本のエース鏑木選手はアクシデントに見舞われながら自己最高位の3位を獲得する。
壮大なアルプスの山容が醸し出す風景の美しさを背景に、街を埋める人々の底抜けの開放感というか、暖かさというか、そのコントラストに欧州のスポーツ文化の奥深さを感じる。トレイルランという競技のスタイルが存分に伝わる番組だったと思う。
オリエンテーリングの競技を通じても感じるけれど、欧州のスポーツ文化の魅力は1枚も2枚も日本より上手である。競技としての楽しみ方はもちろん応援する側の楽しみ方も僕らのお手本になる。ブラウン管を(我が家はいまだそうなのだ。)通じてそのことをひしひしと感じた。競技の発展は、こうした競技の楽しみ方ときっても切れない縁がある。今の自分には学ぶことの多い映像ばかりだった。

トレイルラン通として欲を言えば、レースの展開、結果をもっと知りたい、5位の横山さんや8位の山本さんはどんなレースをしたの?1位のキリアン選手のアスリートとしての側面は?そんなことを知りたい。
だけど、一般の視聴者をあいてにした番組だと思い直してみれば、あえてそういう部分はばっさり切り捨てたのは正解なのだろう。主役は鏑木毅という一選手ではなく、ウルトラトレイルモンブランという競技と、その競技を生み出す欧州のスポーツ文化そのものなのだろうから。
印象的なのは、参加者最高齢の70歳の選手の言葉「人間は精神をもつ。動物だったらこのレースを完走できない。(精神を持つ人間だからこそ完走できるのだ)」

会社の同僚との飲み会の雑談で、「そういえばこの前のNHKで、とんでもない競技の話があったけど鹿島田君はああいうのやるの?」と話題を振られた。NHKの影響力はさすがである。
そう、親がかってやっても子供が育つ歳になったら、妻と一緒に参加するというのが一つの目標。それまで体力を保たねばなるまい。



2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

そんなあなたに

「ハイビジョン特集 激走!モンブラン」 (NHK-BSハイビジョン)
11月29日(日) 22:00~23:30 [再放送 12月6日(日) 16:00~17:30]

90分間のオールVTR構成。ワンダーで削られたマニアの喜ぶ秘蔵映像が満載。
鏑木さん以外の日本人の活躍、キリアンのアスリートとしての素顔など、盛りだくさんの内容になっていますよ(多分)

KK さんのコメント...

撮影お疲れ様でした!
そういうことなんですね。90分なら倍の長さだから、それはじっくり面白い内容になっていそう。
BSは残念ながらいまだに見れないのだけど、実家に行ってでも是非見させてもらいます!

信越100mile 2022

<レースの記録を忘れていたので後から記載>  START 18:30  日没して約30分、暗闇の中スタート。序盤はスキー場の中の登りとトラバースを繰り返す。 2,30分で下りからロードに出てそこからは比較的平坦のパートが続く。1時間30分くらいで斑尾山に向けて急登が始まる。...