日曜日, 10月 04, 2009

検見川合宿

JR新検見川の駅を降りて商店街の風景を見てもちっともぴんとこない。記憶をいくら辿ってもどちらに行ってよいか皆目検討がつかなかった。
検見川の研修施設に行くのは、おそらく現役の大学4年生、17年ぶりだろう。当時新歓イベントで何度か訪れたことがある。当然街の風景は随分と様変わりしていた。

それにしても今回訪れた目的は、当時と随分とかけ離れている。

世界選手権の反省合宿。

WOC遠征の成果をきちんとみんなで反芻して、次へ繋げるための合宿があっていい。
選手自らの発案である。ある意味当たり前のようなことだが、今まではその当たり前がきちんとされていなかった。もっともその当たり前することが、何の世界でも非常に難しいことではある。

食事を挟んで延べ4時間近く。色々な議論をした。
結果と準備の関係。そして今後どうすべきかを考える。
競技者をやっていれば、必ずあるサイクルでやるべきテーマ。そしてそれは時に新鮮味を失い、閉塞感との戦いである。しかし、そうであっても真正面から向き合わなければ、その先はない。

選手にとって、それを取り巻く強化委員にとって、今回のディスカッションはどれだけ有意義な時間だっただろうか?準備に関わった自分としては、その成果、感触に一抹の不安はある。もう少しうまく仕切る方法もあったろうと後悔する部分もある。だが、それだけの時間、選手も飽きることなくディスカッションを重ねていたことを見ると、得るものはあったろうと想像する。
何か明確な結論が出たり、斬新なアイディア、うなるゆな問題提起が出てきたわけではない。しかし今回の結果に対して一通りの評価をすること、そのことに意味があるのだ。

10時過ぎ、ようやくミーティングを終えてロビーに出ると、ほか団体の大学生が酒を飲んで大はしゃぎしていた。
今時のセンスで包まれたこのちんぴら学生達がうちの母校の学生?
地味の代名詞のような学生ばかりだった自分の世代からは隔世の感がある。でも、そういう学生を見ても不快感より、何か達観して、その幼さばかりが見えてしまうのは、自分が老けたせいだろうか。
酔っ払い学生の奇声にもミーティングの余韻はかき消されることなく、むしろそのコントラストで輪郭がはっきりするようだった。
次に向かうべき方向が少しづつ見えてきたようで、駅に向かう帰りの足取はいくらか軽くなった。



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