水曜日, 4月 23, 2008

PDFの世界

最近帰宅が遅く、少々疲れ気味。

GW中に会社のオフィスが移転する。いつからいたのか知らないが、少なくとも僕が入社した12年前から棲みついていた品川にある運河沿いのオフィスから、羽田空港の近くに遷るのだ。

だから長年蓄積された書類の量ははんぱじゃない。
そもそもプラント設計というのは一品一様が基本。ジョブの数だけファイル、図面は増えていく。どんなに会社のトップが標準化、書類削減と声を嗄らして号令かけても現場は書類図面の山山山々・・・・。元来、開発に夢中になる人、設計のノウハウを支える技術者なんて、てきぱきした整理の得意な人なんて少数派。漫画の世界じゃないけどみな書類に埋もれた生活をしている。80年代のカタログや技術資料ならまだいいほう。「これ、エジプトの古文書??」と首を捻る60年代の黄ばんだ青焼き図面も発掘。

だから膨大な書類の山を前にすると、末期症状の患者を見る医者の気分とはこういうもんかと思ってしまう。
でも、開き直ってこつこつはじめると、まんざら飽きない作業でもない。「ええ、この前の俺のレポート、これおんなじじゃん!」「昔はこんな綺麗な手書き図面つくってたんだ」「すごい強度計算、パソコンなしでやってるぜ」 先人達の軌跡にはいつも感心させられるばかりである。

そんなICU状態の我が部に、救世主がきた。名前は知らないが「自動PDF機」みたいなもの。
データの送信先だけ指定して、書類を差し込むと、後は勝手にPDF化してくれるコピー機のようなものだ。書類サイズが違っても、両面印刷でも何でも何十枚単位でできる。スピードも1枚コンマ何秒。これは画期的。
1年の間せっせと溜め込んだ開発プロジェクトの8cmファイルがものの15分でデータに落ちた。

これは速い。

要不要をいちいち判断していた作業がだんだん甘くなる。「いいや、とりあえずPDFにしちまえ」 そのうち何でもPDF。
ところが、楽珍なようで、結局はPDFファイルに名前をつけてフォルダわけする作業が待っている。

「まあそれは引越し後でもできるから」 と先延ばし。

それにしても、メール添付のPDFで送られた資料を打ち出してファイリングし、それを今またPDF化して・・・・。パソコンとリアルな世界を行き来している情報があちこちにあるだろう。なんだかマトリックス的な世界も近くに来ているのかも・・・・、と書類の山に埋もれながらぼーとSF的な妄想をしてしまった。

泣いても笑ってもあと数日。おかげで連休前のJWOC合宿はスキップの予定。



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