火曜日, 5月 20, 2008

Heaven-Sky Bridge

直訳すればそうなる。
とてもロマン溢れる地名だ。

その「天空橋」に会社のオフィスが移転して2週間がたつ。

全てにおいて利便性が高く、モダンなオフィス街と化した品川港南口を後にして遷ったのは羽田空港近くの天空橋。元々会社の工場がある土地に本社ビルを建て、そこにホワイトカラーを集約した。

最寄り駅である「天空橋」からの通勤路は、地平線が見えるかと思うくらい広大な滑走路脇のフェンス沿い。とぼとぼ歩いて釣り人が点々とする澱んだ運河を渡るとたどり着く。

もちろんビルは新築で床も机もぴかぴか、最上階の食堂も眺めがよく快適そのものだが、なんといっても通勤は不便。品川で京急に乗り換えて羽田空港行に乗るとドアツウドアで55分。今までの25分から1日で往復1時間のロスになる。
もちろん、2時間近くかけて通勤している先輩もいる。贅沢はいえないが、通勤片道25分で組み立てた今の生活スタイルは、+1時間の通勤時間では成り立たず、もう一度考え直す必要がある。

地図とにらめっこしながら考えた結果、やはり自転車通勤しかない。
早速試したところ、ままちゃりでも35分程度で会社についた。汗を拭いて顔を洗う時間を入れても電車より速い。そして満員電車でよろよろになるより健康的で精神衛生上もよい。

3日目から自転車通勤に切り替えた。当面はままちゃりだ。それでも30分ちょいなのでなんとかなる。
近いうちにもう少しまともなバイクを買ってヘルメットもつけよう。
幸い後輩に自転車に詳しい面々がたくさんいるので、色々きいてみればいい。
道になれて車の少ない経路を覚えるとどんどん時間は短縮される。1週間後には30分で着くようになった。

さて、今度はトレーニングの観点からとらえる。信号待ちを除けば実走片道25分、往復50分で約16~7kmの距離。ハートレートをつけてみたところ、平均キロ6~7分程度のスロージョグ程度。消費カロリーでは往復で7,8kmのジョグに相当する運動だ。大腿筋やハムスとリングもそれなりに使うので、強度こそ低いが立派なトレーニングである。週4,5日往復するとそれだけで4時間程度のトレーニングになる。
もともとトレーニング時間はあまり多いほうではく、平均8,9時間/週であったが、そのほとんどがランだった。
自転車をトレーニング日誌に入れたみたところ、軽く10時間を越えるようになった。
トレーニング時間も以前より確保できて一石二鳥である。

ただ、感覚的にはランで10時間以上のトレーニングをした時ほどの充実感、疲労感はない。
その点は差し引いて考える必要がある。またランの量は自転車の疲労の分、以前とまったく同じ量と質を確保するのは難しくなる。
そう考えると、今までのスロージョグを自転車におきかえ、ラントレーニングは強度を中~強にあげた練習に集中するのが正解だろう。

トレーニング再構築。それもまた面白い。

円井君のブログを見ていても感じるけれど、何の競技であれ、社会人で、それなりの高みを目指して努力している選手は、仕事を初めとした色々な環境が変わる中で、トレーニングをいかに確保していくか、その工夫を競うゲームのようなところがある。
もちろんトレーニング自体を目的としてしまったら、それは単なるトレーニングマニアなのかもしれないけれど、大なり小なり強い選手は皆トレーニングマニアであることは確かだ。


その点自分はまだまだマニアックの域には及ばないけれど、こうして色々新しい生活の組み立てを考えてトレーニングを工夫するのは面白い。


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