一番から「むむ、そうきたか」とうなるようなレッグが待ち受けていた。
前日の土曜日は、年に何回かおとずれる、異様な眠気とだるさに一日覆われ、理由もなく一歩もトレーニングしない怠惰な一日を過ごした。その余韻が朝のバスまで残り、スタートが30分伸びたせいもあって、気温が上がった昼近くになっても体がピシッとしない。怠け者の神に憑かれたような状態からようやく抜けたのはスタートまでのジョグ。どこかボルトが一本緩んでるような、そんな自分に喝を入れるためスタート付近でうろうろアップをひたすら続けた。
そんなスタートの出だしから厳しい藪と斜面のアタック。さらに2番までの厳しい登り。
その後も登りを減らそうにも減らしきれない厳しいレッグが続く。中盤ですでに80分のウイニングが大幅に伸びそうなことが想像つく。大きなミスこそないけど、速く走れない。すべる斜面に脚を取られ、藪も骨がある。久しぶりに容赦ないタフなレースだ。先日の全日本もタフだったが、地図の精度の関係で厳しさが予想外なこと、ウイニングも想定以上なこと、そして若干の暑さで、印象としては遥かに厳しいレースとなった。
後半の強さには最近自信があるが、何故か1時間を越えてペースが上がらない。終盤はHRがほとんど150台で、ここぞという踏ん張りが利かない。最後のコントロールピッキングこそミスはないが、尻つぼみのレースに終わった。
1時間33分台。ふう。夏を感じるレース後の異常な喉の渇き。ゴール後のお茶が沁みるようにいくらでも喉を通った。
あまり成績は期待せず会場へ。感触に反して成績は2位。後で見ると体感どおり巡航スピードは102.4と遅い(村越さんよりも!)が、ミスは4.1%で一番少なかった。ミスを抑えたことで2位に滑り込んだのだろう。
チェコを思えば、こういうしぶといレースをすることにあまり意義を見出せない。明らかな予選落ちのレースだ。
ただ、ポジティブに捕らえれば、昨年のように頑張って5位6位の自分からベースが上がっていることは確か。総合的に多角的に見れば、悪いことではない。
村越さんのページにもルートチョイスがある。面白いのは2番までで、同じように走り出した後にルートミスにきづいている点。そして村越さんは4、僕は12で大胆な迂回ルートをとって地道にタイムを稼いでいる。9と16の細かいミスもほぼ同じ。
久しぶりに村越さんのルートやコメントを見ると、基本的なナビゲーションのプランが似ていると感じる。松澤君や大助は明らかに違いを感じるのと対照的だ。
久しぶりに村越さんのルートやコメントを見ると、基本的なナビゲーションのプランが似ていると感じる。松澤君や大助は明らかに違いを感じるのと対照的だ。
ただ今回ばかりは僕の方がうまかったようだ。それでも3分強の差。むむおそるべし村越さん。
運営の東大現役諸君はいろいろ大変だったようだ。結局この厳しい山を学生自らの手で殆ど作り上げたらしい。正直なところ細かいところでは十分でないところもあったかもしれないけれど、何はともあれ学生だけでこれだけの大会を作り上げたことに拍手をしたい。この時期90分の本格的ロングレースがどれだけ貴重なことだろうか。
この日は駐車券がはずれたこともあって娘を預けて夫婦で参加。その代わりレース後とんぼ帰りで会場を後にした。せっかくの表彰式に出られずすみませんでした。
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